LED ZEPPERINアルバム感想

説明不要、世界で最も高い評価を受けるハードロック・バンド。
ボーカルよりもギターが主役になるような曲構成、そしてボーカルのシャウトの連続・・・と、
ハード・ロックの定義を提示したかのような歴史的なアーティスト。 




1.Dazed and Confused
2.Communication breakdown
3.Good times bad times
4.Babe I'm gonna leave you
5.How many more times
          /9曲
T 82
1969年 1stアルバム

ハードロック史の表紙を飾る歴史的名盤。このアルバムのリリースは1969年1月、BLACK SABBATHやDEEP PURPLEのアルバムと比べても、微妙に早い時期に発表されたということがいえる。
このアルバムに収録されている、ZEPでのいわゆる「有名曲」の数は「W」に次ぐ豪華さであるということも間違いなく、それら4曲のカッコよさは神懸かっている。
終始暗い雰囲気の中で、静と動を使い分けたように展開される
Dazed and Confusedは、6分半の間ひたすら圧倒される名曲。 途中でドラム、ギターと入って曲調が一転して激しくなる部分など、今聴いていても衝撃を受けてしまう。 しかし個人的にそれ以上に衝撃的だったのは、コナンで使われてる音楽がこの曲のパクリだったということ・・・ いや、というよりオマージュと言うべきなのかも。というわけで、初めて聴いたときはなんだか嬉しかったっす。
Babe I'm gonna leave youも、ブルースを基調とした曲ながら、そんな大胆な曲展開に感動させられる一曲。

対し、全編に渡って疾走し続けるようなハード・ロック曲の名曲が
Communication Breakdown疾走感溢れる名リフに格好いいソロ・・・。ジミー・ペイジの天才的なセンスが伺えます。 「ここから全てが始まった」的な響きが心地よいGood times bad timesも良い。

というわけで、このあたりのベスト盤収録の有名曲を見ると、このアルバムもこういった派手な曲が多く占めているのかと思わされるが、残念ながら他の曲からはそのような大胆な曲構成は伺えない。 ベスト盤を聴いた直後にこのアルバムを聴くと、「?」な状況に陥るかも.....  その辺りのとっつき難さが、分かりやすさを求める日本において、他国ほどZEPが受け入れられていない原因なのだろう(逆にDEEP PURPLEは、他国では日本ほどの評価を受けていなかったり....)。

とはいえ、最後にHow many more timesという8分の大曲が待ち受けており、この曲の後半部分の激しさをもってアルバムは終わり、良い感じに余韻が残ります。